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院長ブログ

視覚障害者と盲導犬を見かけたら

先ごろ、盲導犬連れの視覚障害の方が、地下鉄のホームから転落して亡くなるという、大変痛ましい事故が起こりましたのは、皆さん報道などでご存知のことと思います。

今回の事故については、私も大変考えさせられる、そして改めて気づかされることの多い出来事でした。

今まで私は、白い杖をお持ちの視覚障害の方が一人で歩いているときには、その方の行く方向に危険がないか、困っていないか見守って、状況によってはご本人に声をかけるようにしていました。しかし盲導犬を連れている場合は、「優秀な盲導犬に任せておけばよいだろう」という勝手な思い込みで、あまり気にかけることはしなかったように思います。

この度の事故を受けて、各地の盲導犬協会や視覚障害者団体から、「盲導犬連れでも、危険な状況であればためらわずに声をかけてほしい」という声明が出されていました。「盲導犬は段差や障害の有無を教えてくれるが、安全かどうかの最終的な判断は人間がしなければならない」ため「盲導犬がいれば安全とは限らない」のだそうです。

今までは盲導犬協会は、盲導犬を仕事に集中させるために、一般人が盲導犬には声をかけないように告知しており、そうした対応が浸透した反面、盲導犬を連れた人にも声をかけない方がよいという誤解も生んでしまったとのことでした。

盲導犬連れの方への声掛けや誘導の仕方など、「アイメイト協会」のこちらのページに詳しく書かれていますので、ご参考になさってください。→(クリックでリンク)

電車でお年寄りや体の不自由な方に席を譲るのにも、少しだけ勇気がいるように、視覚障害の方に声をかけるのも、少し勇気がいります。初めはどのように声掛けしたらよいのかも戸惑います。でも、その少しの勇気を出して何回か声掛けをしていると、向こうの反応もわかって、声をかけるのにも躊躇しなくなることができます。みなさんも機会がありましたら、ぜひ実践してみてください。

そして改めて、この度犠牲になられまして方のご冥福をお祈りいたします。