院長ブログ

花粉前線異常あり2017

新しくなったブログサイトへの引っ越しに手間取り、大変ご無沙汰いたしました。過去の花粉症と舌下免疫療法の記事の引っ越しが終り、やっと新しい記事が追加できるようになりました。過去の主だった他のブログも順次お引っ越し予定です。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、いつの間にやら3月も終わりに近づいています。今年はあまり春らしい日が少なく、いつまでも寒い日が続いていますね。そして、例年ならスギ花粉症のトップシーズンである3月の今年の傾向ですが…意外や意外、患者さんが少ない!のです。

日本気象協会の花粉情報でも連日「非常に多い」日が続いているのですが、症状が悪化している人の割合は例年の約3~4割減(あくまで印象ですが)で、毎年受診している方も「今年は症状が軽くて助かります」という声が多いです。「これも先生の薬のおかげです」などと言われてしまうとこそばゆく、「いや、今年はみなさん症状が軽く済んでいるようですよ」と、正直に種明かしをしています。

種明かし、といっても、ではなぜみなさん比較的軽症なのか、まったくわかりません。中には「今年は今までで一番ひどいです」という方もおられるのですが、ごく少数です。今年は特にお子さんが重症化することが少ない気がします。例年、花粉症の発症が低年齢化しており、かゆみを我慢できないお子さんは思い切り搔きむしってしまうため、まぶたや白目まで腫れてひどい状態で受診することがこの時期は多く、今年もそれについては特に憂慮していたのですが、心配するほどではありませんでした。

ただ単に気温が低いからでしょうか?実は花粉の種類やアレルゲンが例年と微妙に異なっている?あるいは以前、PM2.5が取りざたされた時に、花粉症はスギ花粉だけでなく大気中の汚染物質も関与している可能性もお話ししましたが、今年はあまり大気汚染の話題がでませんし、実際に関東地方はPM2.5が少なかったようですので、その影響かもしれません。花粉の時期が終わったころ、今年の総括として気象関係機関あるいは医療機関より発表があるでしょう。その際は当ブログで改めてお知らせいたします。

理由は何であれ、皆さんの症状が軽いということは本当に喜ばしいことです。実は、この時期多くの患者さんが辛い思いをされてクリニックを訪れるのは、その方の立場に立つよう常に心掛けている我々にとっても辛くて心苦しい出来事なのです。もちろん皆さんの辛さを取り除くのが我々の使命ですので、その辛さを共有し、いつも全力で対処いたしますが、この職業について20年以上たちますが、未だに慣れることはありません。我々が最終的に目指すところは「初めから辛い思いをさせないこと」ですので、スギ花粉症の根治療法である「舌下免疫療法」を当院で行っている理由はそこにあります。

因みに、「舌下免疫療法」を初めて2年半、私自身はといいますと、今年は花粉症の症状はとても軽くて済んでいます。天気の良い、風の強い日にマスクやゴーグルなしで外にでても、1度くしゃみをして、少し鼻水が出たかな?程度で、治療開始前とは比べ物にならないくらい楽になりました。これが果たして「舌下免疫療法」の効果なのか、はたまた今年の花粉症の傾向がそうだからなのか、今後もっと暖かくなってからの様子をみてみないと分かりません。あるいは正確な判定は来年以降にに持ち越しになるかもしれません。

スタッフとは「今年はどうしたんだろうねぇ?」と戸惑いつつ、いつになく平和な日々の3月に、例年より心穏やかな今日この頃です。

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