院長ブログ

スギ花粉症の舌下免疫療法の錠剤が出ます

3年前より当院でも開始したスギ花粉症の舌下免疫療法ですが、この度新たな動きがありました。

現在使われているお薬「シダトレン」は液体ですが、錠剤のお薬が出ることになりました。

名前は「シダキュア」で、シダトレンと同じ鳥居薬品から発売される見込みです。今までの舌下免疫療法同様、舌下に錠剤を保持(その間に錠剤は溶ける)し、飲み込むスタイルです。

これまでの「シダトレン」は、冷蔵保存なので持ち運びに不便、初期の内服はボトルから出る量を押す回数で調節するなど、扱いづらいところがあり、何よりも年齢制限により12歳未満のお子様や65歳以上の方は使えないというのが最大のネックでした。

今回の「シダキュア」は錠剤ですので常温保存でよく、含まれているスギ花粉エキスの濃度の違う2種類の錠剤を、開始1週間は濃度の薄いもの、その後は濃度の濃いものと指示通りに内服すればよくなりました。またシダトレンでは2分だった舌下に保持する時間も、1分に短縮されました。そして何よりも年齢制限が撤廃され、医師の権限の元、小さなお子様からお年寄りまで、花粉症に悩む方みなさんに幅広く使っていただけるようになります。また、今「シダトレン」で治療している方も、途中から「シダキュア」に変更することも可能です。

良いことばかりのようですが1つネックがありまして、どんなお薬でも新しく発売されると、発売後1年は「処方制限」というのがかかり、一度に2週間分しか処方できません。ですので、発売後すぐに「シダキュア」の治療を受けたい方は、2週間おきに1年間通院していただくことになります。そして、効果が充分得られるために内服を継続する期間は「シダトレン」同様3年またはそれ以上となっています。

鳥居薬品によると、発売は花粉症のシーズンが終わる来年5月頃を見込んでいるようです。本当は今年中を目指していたそうなのですが、11月の「薬価収載」というのが見送られ、来年に延びてしまったそうです。そのあたりは以前「シダトレン」が発売された時の顛末と似ていますね。(→クリックで過去のブログにリンク)

このように「シダキュア」は、今までの「シダトレン」以上に、スギ花粉症の治療を飛躍的に広めることが期待されます。一昨年と昨年は、花粉の飛散量が例年より少なく、症状の軽い方が多かったようです。来年の予報は「平年並み」~「やや多い」と予想されていますので、辛い思いをされる方は治療の選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?

「シダトレン」による舌下免疫療法の詳細はこちらをクリック

シェアする

ページトップへ