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東戸塚 眼科 片桐眼科クリニック|東戸塚駅 西口より徒歩1分 モレラ東戸塚3階

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近視進行予防治療

近年、お子様の近視の進行が世界的な社会問題となっております。
一度近視になってしまうと元の状態に戻すことはできません。
強度近視になると、将来的に緑内障や網膜剥離等の目の病気のリスクが高まりますので、成長期の近視進行予防対策が大変重要となっております。

近視進行予防治療とは

近視進行予防治療とは、近視の進行を抑制することを目的とした治療です。この治療は任意となります。
年齢や症状、ご希望に合わせて治療方針が変わります。ご希望があれば、近視遺伝子検査を行います。
目薬による治療とオルソケラトロジーによる予防治療があります。
お子様の視力低下が気になる方は、受付又は診察時にご相談ください。

近視とは?

目に入ってきた光は角膜と水晶体で屈折し、網膜で像を結びます。
近視は、目に入ってきた光が網膜よりも手前で像を結ぶことでピントのズレが生じている状態です。
子どもの近視は、主に成長期に眼球が大きくなり眼軸長が伸びることが原因と考えられており、眼軸長の伸びを抑えることが近視進行予防において重要となります。

眼軸長の伸びを抑えることが近視進行予防において重要

近視の原因は?

主な原因に「環境要因」と「遺伝的要因」があると考えられています。
近年、パソコン、スマホ、ゲームなどの普及により近くを見る機会が増えたことや、野外で日光を浴びる機会が減ったことが悪影響を及ぼしていると考えられています。

近視遺伝子チェック

当院では、近視の発症リスクを調べることができる近視遺伝子検査を行っております。
20歳の時点で近視ではない日本人の遺伝子リスクと比較した5段階の判定結果をお知らせします。

近視遺伝子検査キット 写真

遺伝子検査の流れ

  1. 1

    検査キットを用いて自宅にて口腔粘膜を採取

  2. 2

    検体受領後約4週間で検査結果をご自宅までご郵送

  3. 3

    検査結果を持参して来院、相談(相談料は検査キット代に含まれています)

料金

14,300円(税込)

マイオピン点眼による予防

毎日就寝前に一滴点眼します。
マイオピンは、小児期の近視進行を軽減させることを目的としたアトロピンを低濃度で配合させた点眼薬です。近視の原因となる眼軸長の伸びを抑え、近視の進行を抑制する効果が期待できます。

治療対象

5歳~15歳まで
軽度~中等度近視(-1.00~-6.00)

料金

マイオピン0.01% 1本 3,300円(税込)
マイオピン0.025% 1本 3,850円(税込)
検査代 3,300円(税込)
※マイオピン点眼治療は健康保険適応外のため自費診療扱いとなります

マイオピンについての詳しい説明はこちら

マイオピン点眼治療の診療の流れ

  1. 1

    初回検査(適応検査)※保険診療
    視力検査・診察

  2. 2

    マイオピン点眼受け取り※以下自費診療
    マイオピン点眼1本処方

  3. 3

    マイオピン点眼1週間後検診
    視力検査・診察

  4. 4

    マイオピン点眼1カ月検診
    視力検査・診察・マイオピン点眼2本処方

  5. 5

    定期検査(以降2ヶ月おきの検診)
    視力検査・診察・マイオピン点眼2本処方

マイオピン点眼治療に関するQ&A

治療を受けるのに予約が必要ですか?
オルソケラトロジーをご希望でも、そのための特別なご予約は不要です。一般の診療と同じように、時間指定の診察予約をご利用いただけますので、ホームページの「診療の予約をする」よりご予約下さい。初回の検査で治療の適応が確認できた場合は、次の診察はご予約をお取りいただきますが、手続きは受付でのみ承ります。
視力は回復しますか?
基本的には近視が進まないようにする治療であり、視力を回復する治療ではありません。
しかし、中には視力が回復する方もみえます。ただ、視力の回復効果が長期的に持続するかどうかに関しては未知であります。基本的には近視の進行を予防し、視力が悪くならないようにするための治療とご理解ください。
副作用はどんなことがありますか?
点眼後7~8時間ぐらいまぶしさを感じたり、ぼやけることがありますが、必ず就寝前に点眼して頂ければ、翌日の生活には特に問題ありません。
全身への影響はありますか?
現在のところ報告されておりません。
オルソケラトロジーとの併用は可能ですか?
可能です。マイオピンをさして、5分以上時間をあけてからオルソレンズを装用してください。マイオピン点眼治療との併用で更なる近視進行抑制効果が期待できると考えられています。
子供が12歳を過ぎているのですが、治療を受けることは可能ですか?
可能です。現在までにされている報告は6~12歳を対象にしたものですので、臨床的なデータがありません。しかし、12歳を超えても近視は進行しますし、低濃度アトロピン点眼は近視の進行を抑える可能性があります。治療を希望される場合には御相談ください。
効果がない方もおられますか?
残念なから、効果が出にくい場合もあることが報告されています。まず2年間は治療を継続して頂き、効果をみるというのが望ましいと考えています。
メガネやコンタクトレンズとの併用は可能ですか?
可能です。コンタクトレンズは外した後に点眼して下さい。

オルソケラトロジーによる予防

オルソケラトロジーは、就寝中に特殊な形状のハードコンタクトレンズを装用することによって角膜の形状を変化させ、近視を矯正して裸眼の視力を改善する方法です。

オルソケラトロジー 角膜の形状の変化

オルソケラトロジーによる近視進行抑制効果

様々な研究が国内外でなされていますが、いくつかの文献では近視の進行が抑制されたというデータが出ています。普通のメガネのレンズで近視を矯正すると、視界の中心はちょうど網膜の上に焦点を結ぶためはっきり見えますが、視界の周辺では網膜よりも奥に焦点が結ばれるため、その奥に結ばれた焦点に合わせ、目の奥行(眼軸長)が伸びるため、近視が進行すると考えられています。一方オルソケラトロジーでは、角膜の周辺部が厚くなり、屈折がより強くなるため、視界の周辺も網膜の上に焦点を結ぶため、近視が進行しにくくなると考えられています。
マイオピン点眼治療との併用で更なる近視進行抑制効果が期待できると考えられています。

オルソケラトロジーと眼鏡による矯正の比較

治療対象

10歳以上
軽度~中等度近視(-1.00~-4.00)

料金

両眼 137,500円(税込)
片眼 90,750円(税込)
検査代 5,500円(税込)
※オルソケラトロジーは健康保険適応外のため自費診療扱いとなります

オルソケラトロジーについての詳しい説明はこちら

近視を防ぐための生活習慣

  • 読書をする際は、明るい場所で目と本を30cm以上離し、正しい姿勢で読みましょう。
  • 長時間の近距離作業(読書・勉強・ゲーム・スマホ)は目に負担がかかるので、30分に1度は遠くを見るなどして目を休めましょう。
  • 日光に当たる時間が少ないと近視になりやすい傾向があります。直射日光でなく、木陰の明るさ程度でも良いとされているので、太陽の光を浴びましょう。