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眼科専門医による目の解説

2023/06/14

「緑内障の原因・症状・治療」のお話

こんにちは。「愛をこめて、あなたのeyeを守ります」東戸塚駅西口すぐにあります、片桐眼科クリニックの院長、片桐喜彰です。

 

今日は眼科の病気でもよく名前の聞く「緑内障」についてお話しいたします。

 

<原因と症状>

緑内障は、目の奥にある視神経の線維がダメージを受けることによって起こります。視神経は目と脳をつなぐケーブルのようなものですが、それが断線することによって、目の情報の一部が脳に伝わらず「視野欠損」を起こします。ただし、初期の緑内障では、視野欠損は自覚できるほどには現れません。放置していると進行し、気づいた時には視野の半分以上が欠けてしまっている場合もあり、最終的には失明にもつながりかねません。現在、中途失明の原因の第1位となっています。健康診断などで、「視神経乳頭陥凹(拡大)」や「神経線維束欠損」という指摘をされたら、緑内障の疑いがあります。

 

<検査>

大切なのは、眼圧検査眼底検査視野検査です。眼圧が高いと緑内障になりやすく、進行も早いためですが、日本人は眼圧が正常でも緑内障になる:正常眼圧緑内障の人の割合が高いことが知られています。そのため、眼圧が正常でも眼底検査で緑内障特有の視神経や網膜の変化を見つけ、さらに視野検査で異常がないか確認する必要があります。さらに早期発見のためにOCTも大切です。OCTは、眼底検査など見た目だけでは分かりにくい神経のダメージを見つけることができ、緑内障の早期発見につながります。

 

<治療>

緑内障は残念ながら、一度進行してしまうと回復することはありません。そのため治療は、できるだけ進行させないようにするのか基本になります。そのための手段は唯一、眼圧を下げることです。

① 眼圧を下げる目薬を使う:このための目薬は多くの種類があり、状況に応じて1~数種類の目薬を使います。

 

手術をする:目薬の効果が不十分で、眼圧が下がらない場合は、手術をします。手術も回復させるためではなく、眼圧を下げるために行います。

 

別動画参照(「緑内障、いつ手術するの?」)

https://www.k-eye.jp/sp/c/video/watch/14/

 

 

以上、今日は緑内障の基本についてお話しいたしました。

院長の片桐喜彰でした。

 

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