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眼科専門医による目の解説

2023/02/18

高血圧だと目が悪くなる?

こんにちは。「愛をこめて、あなたのeyeを守ります」東戸塚駅西口すぐにあります、片桐眼科クリニックの院長、片桐喜彰です。

 

「高血圧」って、内科の病気としては一般的ですね。

だいたい中高年の方を中心に、「お薬、何飲まれてますか?」とお聞きすると、かなりの確率で「高血圧の薬」とおっしゃられます。

 

どうして「血圧」が高いといけないのでしょうか?

それは、血圧が高いと、血管がその圧力に耐えるために厚くなり、「動脈硬化」が起こります。血管の中の空洞が狭くなりますので、血管が詰まりやすくなるからです。

 

その結果起きる代表的な病気が、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」です。血液は、酸素や栄養など、人間の体が生きていくうえで必要なものを各臓器に運んでいます。それが途絶えてしまうと、酸素や栄養が届かなくなってそこの部分が死んでしまいます。

 

実は目にも同じことが起きます。目の血管、特に目の奥にある網膜の血管ははとても細いですので、影響を受けやすいです。実は目は、体の中でも血管を直接見ることができるたった1つの臓器です。実際にはこんなことが起きます。動脈が細くなる:中の空洞が狭くなるため、細く見えます。白斑と浮腫:血液の流れが悪いため、水分や老廃物が排出されず溜まってしまいます。出血:動脈硬化では、血管の壁が厚くなると同時に傷つきやすくなるため、血管が切れやすいです。そのため出血が起こります。

これがひどくなると視力が低下します。

 

視力が落ちた、と来院されて、調べてみると網膜に異常があり、内科受診で高血圧が発覚することがあります。また、内科から「血圧が高いので目も調べてほしい」と紹介される場合もあります。

 

高血圧は、普段は痛い、かゆいなどの症状はありませんが、静かに体をむしばんでいきます。脳や心臓であれば命に関わりますし、目であれば失明にもつながります。

高血圧の方は、必ず眼科も受診するように心がけてください。

 

今日は目と高血圧の関係についてお話いたしました。