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眼科専門医による目の解説

2023/02/18

遠近両用・中近・近々 メガネ 使い分け方法

こんにちは。「愛をこめて、あなたのeyeを守ります」東戸塚駅西口すぐにあります、片桐眼科クリニックの院長、片桐喜彰です。

 

今日はめずらしくメガネをかけての登場です。これは、「老眼鏡」です。ですのでこれをかけると近くは良く見えます。私も54歳になりまして、最近では書類を書くときなどは細かい文字がかすんで見えなくなりました。また、スマホも辛いです。

 

さて、老眼鏡は近くは見えますが、不便なのはかけたままだと遠くが見えないことです。壁にかかっている時計など良く見えません。そこで登場するのが、「遠近両用メガネ」です。一つのレンズに遠くをみる部分と近くを見る部分があり、視線をそちらに合わせることで両方ともにピントが合うようにしてあります。

 

昔はこんな風にレンズに小窓(写真)がついていて、上の部分が遠くを見るとき、小窓が近くを見るときに使う、という構造になっていましたが、今はすたれてしまい、「累進レンズ」というものが主流になっています。これは上から下に向かって、徐々に度数が変わっていくものです。構造はこんな感じです。車の運転もするけど、近くも見えないと困る、という方には最適です。

 

ところが、これが使いづらいという方も少なからずいます。視線を動かすと焦点が変わるため、自分の思い通りにならないとクラクラしてしまったり、足元がフワフワとおぼつかない、という方もいます。そういう方には、「中近両用レンズ」をお勧めします。これですと視線を動かしたときの焦点の変化が少なくて済むので、違和感なく使えるようになります。両者を比べるとこんな感じです。

 

また、さらに「近々両用レンズ」もあります。これは、老眼鏡にやや焦点の幅を持たせたもので、うんと手元の小さいものから、パソコンくらいまでの距離が見えるようになっていて、より焦点の変化が小さく、遠くは見えなくても良い人は便利に使えます。

 

このように、私のように年齢とともに老眼になってきた方は、(だいたい40~45歳くらいから始まります)用途に応じてメガネを選ぶと良いでしょう。ちなみに当院では週に2回、メガネの専門外来というのを設けて、それぞれのレンズをお試しいただくことができます。よろしければ、お電話でご予約の上、お越しください。