こんにちは。「愛をこめて、あなたのeyeを守ります」東戸塚駅西口すぐにあります、片桐眼科クリニックの院長、片桐喜彰です。

視力が低下して眼科を受診したら白内障の診断で、手術が必要と言われた。そこで困るのが、手術をする前と後、何を注意したらいいのかわからないことですね。日程を検討するにしても、お仕事やご家族の予定も考えなければならないでしょうから、その参考に白内障手術前後の生活の注意点についてお話いたします。（日帰り編です）

まず手術前ですが、前日まで生活の制限はありません。処方された目薬を予定通りしっかり使いましょう。これは目の周りのばい菌を殺すことで、手術の際に傷口からの感染を防ぐ働きがあります。しばらく入れなくなりますので、手術に備えてお風呂でしっかりと全身を洗っておきましょう。

次に手術後です。医療機関により、眼帯は当日外す場合と、翌日までつけている場合とありますが、翌日の診察が終わったら不要になります。その代り、保護用の透明なゴーグルは1週間使いましょう。大抵の場合、眼帯を外せばよくみえるようになりますので、事務作業などのお仕事は翌日より可能です。テレビや読書、軽い飲酒もOKです。

手術して1週間は自宅での洗顔、洗髪はできません。入浴はできますが、首から上は濡らさないようにします。美容院で上向き（イラスト）で洗髪してもらうのはOKですが、床屋さんでの下向き洗髪（イラスト）はNGです。女性の方は目の周りのお化粧やパーマも1週間は控えるようにしましょう。

術後2週間で軽い運動、ウォーキングやラジオ体操は可能です。またマッサージやリハビリもOKです。歯医者さんは治療の内容にもよりますが、細かい破片が飛んだりするのであれば術後2週間以降がよいでしょう。

激しい運動や水泳、ゴルフ、温泉や公共の入浴施設の利用は術後1か月してからをお勧めします。また遠距離の旅行も同様です。

そして大切なのは、手術してから3か月間、感染予防と炎症を抑えるための目薬を続けることです。最初は3種類ありますが、徐々に減らして3か月間続けるのは1種類です。