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東戸塚 眼科 片桐眼科クリニック|東戸塚駅 西口より徒歩1分 モレラ東戸塚3階

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眼科専門医による目の解説

2025/11/07

色覚と色覚検査の話

こんにちは。「愛をこめて、あなたのeyeを守ります」東戸塚駅西口すぐにあります、片桐眼科クリニックの院長、片桐喜彰です。

 

色覚は、私たちが子供のころは、学校で検診項目に含まれていましたが、紆余曲折を経て、今は希望者のみ検査することになっています。その色覚検査で異常を指摘されたら、をお話いたします。

 

 

色覚の異常とは

<原因>

ほとんどが遺伝です。予防することはできません。

網膜の3種類の視細胞(色の3原色:RGB)のどれかが機能していない

 

<発症率>

男性では5%(20人に1人)もいる一方、女性では0.2%(500人に1人)ですが、保因者は10%(10人に1人)

40人学級で男女半々なら色覚検査で指摘をうける男の子は1人、保因者の女の子は2人ということです。

 

<どう見えるのか>

白黒ではありません。タイプによって見え方が異なります。

「色のシミュレータ」というフリーアプリで、おおよその見え方が再現されている。

様々な色覚特性を持つ人の色の見え方を体験することができます。

 

<生活への影響は>

物の区別を色だけではしにくい(肉の焼き具合がわかりにくい など)

職業選択の不自由(例:パイロット、電車の運転士、警察官、自衛官など)

 

赤と緑、青と紫、深緑と茶色、水色とピンクなどの色の組み合わせは識別しにくいため、明度や彩度の低い色の組み合わせも識別が困難になります。そういったところに配慮をした「カラーユニバーサルデザイン」という考え方があります

 

<治療>

残念ながら治療方法はないため、こういう素質を受け入れて生活していくということになります。

詳しくは当院ホームページの院長ブログ(リンクはこちら、https://www.k-eye.jp/blogs/2017/08/20/post-205/)動画の下にリンクも貼っておきます

 

おすすめの本も2冊ご紹介させていただきます。

「色弱の子を持つすべてに人へ」 【著】栗田 正樹

「色弱の子供がわかる本」     【監修】岡部 正隆

 

 

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