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眼科専門医による目の解説

2023/02/20

白内障 眼内レンズの種類・選び方

 

こんにちは。「愛をこめて、あなたのeyeを守ります」東戸塚駅西口すぐにあります、片桐眼科クリニックの院長、片桐喜彰です。

 

いざ、白内障の手術を決断して受診、術前の検査まで受けると、必ず聞かれることがあります。「○○さんは、手術が終わったときに近くが見えた方がいいですか?遠くが見えた方がいいですか?それとも、どちらも?」

 

これは手術の時に使う、白内障になってしまった水晶体(模型)の代わりに、目の中に入れるレンズをどのようなものにするか、という決断を迫られます。

 

もともと水晶体は、その厚みを変化させることで、ピントの調節をしていました。

 

これまでの眼内レンズは、調節のできない「単焦点」でした。つまり、遠くか近くにだけ焦点が合うように設定するため、見づらい方の焦点距離を見るときには、メガネが必要になります。

 

そのため、通常白内障になる前は目の良かった方は遠くに合わせ老眼鏡を、近視の方は近くに合わせて普段かけるメガネを使ってもらうことが一般的。白内障になる前の生活と同じため、それで困ることもさほどない。

 

最近は、せっかく手術をするならメガネのいらない生活をしたいという希望をかなえる「多焦点」のレンズが出てきた。遠くも近くもピントが合うような特殊な構造をしている。以前は2焦点で中間が見づらかったのが、3焦点になって、どの距離も見えるようになってきた。見え方のシャープさは単焦点に劣る。暗いところでのコントラストが落ちる、かすみや光の輪ができることがある。コストがかかる。「選定療養」全額自費負担はしなくてもよくなってきた。

 

自分が手術を受けた後、どうなりたいかをしっかりと担当の先生に伝えましょう。また、その方の性格によってはレンズの合う、合わないがありますので、先生から勧められないレンズを使うのはやめておいた方がいいでしょう。いずれにせよ、一度手術をしてしまうとレンズの入れ替えは大変ですので、よく相談して手術に臨みましょう。