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院長ブログ

眼の病気にiPS細胞が使われます

先日、ノーベル賞を受賞された山中先生と私の関係(直接つながりはありません)をお知らせしましたが、早速iPS細胞が目の病気に応用されることになりました。

「ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、目が見えにくくなった人の網膜の再生医療を目指している理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)などの研究チームは、臨床研究の実施申請を理研の倫理委員会に提出した。実施病院の倫理委員会にも近く提出する。来年度中の開始を目指す。倫理委と国が承認すれば、iPS細胞を使った初の臨床応用となる。

米サンフランシスコで25日午後(現地時間)、国際幹細胞学会などが主催する「細胞の初期化に関する国際シンポジウム」の講演で理研の高橋政代プロジェクトリーダーが明らかにした。高橋さんは眼科医で、山中伸弥・京都大教授らの協力を得てiPS細胞を使った再生医療の研究を進めている。

高橋さんによると、老化で網膜中心部の黄斑に障害が生じた「加齢黄斑変性」の患者6人が対象。患者の細胞をもとに作ったiPS細胞から網膜の細胞シートを作り、移植する。手術は隣接する先端医療センター病院で行い、神戸市内の病院で術後管理をする予定。」
(出典:朝日新聞デジタル)

以前にもご紹介しましたように、高橋先生のチームは眼の再生医療では常に世界の先端をいっていて、iPS細胞が眼のパーツへ変身していく方法(分化誘導といいます、今回は網膜へ誘導させていますが、他の部位も可能のようです)をいち早く確立していましたので、臨床応用は間近かな、と思っていたのですが、山中先生のノーベル賞を機に、満を持して、なのでしょう。他のどの臓器にも先駆けて、ですので、本当にすごいことです。

予想よりずっと早いスピードで、夢の再生医療にまた一歩近づいたこのニュースに、私、ちょっと興奮気味です。