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眼科専門医による目の解説

2025/01/14

目の周りの白いぶつぶつ「稗粒腫」について

こんにちは。「愛をこめて、あなたのeyeを守ります」東戸塚駅西口すぐにあります、片桐眼科クリニックの院長、片桐喜彰です。

 

今日は、「目の周りにできる白くて小さいブツブツ」についてお話します。

 

場所によっては、目ヤニがついているような感じがして、見た目も気になりますよね。これは「稗粒腫」といって「ひりゅうしゅ」または「はいりゅうしゅ」と読みます。

「稗」という字は「ひえ」と読み、いわゆる雑穀の「粟・稗」のひえです。粒の大きさが「稗」サイズなのでこう呼ばれているのでしょう。それを考えると、眼科でよく見るものもらい「麦粒腫」「霰粒腫」も、その大きさや固さをもとにネーミングされているのでしょうね。

 

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色が白いので脂が入っていると思われることが多いのですが、確かに白いですが中身は「古い角質」です。思春期以降の女性に多く、悪いものではありませんので放置しておいても問題ありませんが、やはり見た目が気になって受診されることが多いです。

 

治療方法は単純に、表面を針で切開し、中身を押し出すだけです。それを聞くといかにも痛そうですが、表面の皮膚は非常に薄く、27G という非常に細い針を使って顕微鏡で切開しますので、麻酔を使わなくても痛くありません。切開後は出血もほとんどなく、軟膏を塗るだけで絆創膏なども必要なく、そのままご帰宅いただけます。

 

1~10個程度なら眼科でも処置ができますが、それ以上にたくさんできてしまって一気に取る場合は、眼科ではなく皮膚科で処置を行います。麻酔のクリームを塗ってしばらく置いてから、太めの針でブスブス…あるいは炭酸ガスレーザーという機械を使うそうです。詳細は、皮膚科の先生にご相談ください。