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眼科専門医による目の解説

2025/05/09

目のふちの白いブツブツって何?(マイボーム腺)

こんにちは。「愛をこめて、あなたのeyeを守ります」東戸塚駅西口すぐにあります、片桐眼科クリニックの院長、片桐喜彰です。

 

外来に時々、「眼のふちに白いブツブツができた」と来院される方がおられます。

 

 

実は目のふちには、小さな毛穴が一列にたくさん並んでいます。これを「マイボーム腺」といいます。主な働きは、ここから脂がにじみ出てきて、涙に溶け出すことによって涙に油膜を作り、蒸発しにくくして目が乾くのを防いでいます。

 

先ほどの白いブツブツは、出てきた脂が涙に溶け出していかずに出口の外側で固まってしまったものです。外来で見つけたときはピンセットでつまんで取るようにしていますが、そのままにしておいても自然に取れることが多いです。

 

ところが、この脂が出口の内側でつまってしまうと話が違ってきます。中でつまった油はどんどん固まって結晶化するので、完全に出口をふさいでしまうことがあります。そうすると腫れて痛くなったり、固まった油が目に当たってゴロゴロとした異物感を感じることがあります。これを「マイボーム腺梗塞」といい、この場合は簡単には取れないため、出口を針で切開して広げ、固まった油の塊を押し出して摘出します。

 

ちなみに、このマイボーム腺にばい菌の感染を起こして腫れて膿がたまるのを「麦粒腫」炎症をおこして腫れるのを「霰粒腫」といい、いわゆる「ものもらい」になります。

いずれも数日でよくなることもありますが、3日以上たっても良くならない場合は治療が必要です。

 

眼の縁に何かできているのに気づいたら、しばらく様子を見て、良くならないようでしたら眼科を受診して下さい。

 

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