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院長ブログ

コーヒーと目の健康

私はコーヒーを毎朝飲んでいます。

でもそれほど思い入れがあるわけではなく、特に豆や淹れ方にこだわっているわけではありません。私の体質が、コーヒーのカフェインがよく効くようで、飲むと1日シャキッとするので、「気付け薬」として飲んでいます。なのでたまに飲み忘れたりすると、昼休みに昼食をとった後、眠くなってしまうことがあります。また、間違って夕方以降にコーヒーを飲んでしまうと、その日の夜はどんなに疲れていても目が冴えて眠れなくなり、眠くなる明け方近くまで仕事をしたり、強制的に寝るためにお酒を飲んだりするので健康には良くありません(笑)。

コーヒーは世界中で飲んでいる方が多いので、健康に良いのか、という研究が数多くされています。

カフェインには、眠気覚ましの他に、消化吸収の促進や、基礎代謝の促進などの効果が期待されています。最近よく取り上げられるのは、コーヒーに含まれるクロロゲン酸という「ポリフェノール」です。ポリフェノールの最も期待される効果は、「抗酸化作用」です。それにより、体内で生成される活性酸素を取り除き、ストレスによるダメージや老化を防ぐといわれています。

では目にとって、コーヒーは良いのでしょうか?今回は目とコーヒーの関係、特に「緑内障」に関係する最近の研究を紹介します。

緑内障は視神経がダメージを受けることによって視野欠損を起こす病気で、その進行には目の内圧である「眼圧」が影響し、眼圧が高いほど視野欠損が進行しやすくなります。

京都大学の研究グループが、コーヒー摂取と眼圧との関係を調査しています。それによると、習慣的なコーヒー摂取の頻度が高いほど、眼圧が低いことが確認されたということです。

具体的には、調査対象9850名のうち、コーヒーを1日3回以上飲む人は、1日1回未満の人に比べて眼圧が0.4mmHg低かったとのことです。参加者全体の平均が14.7mmHgなので、約3%眼圧が低かった、ということになります。

これは、「コーヒーをよく飲む人ほど眼圧が低かった」という結果で、「コーヒーを飲んだら眼圧が下がった」ことを証明したわけではない、ということに注意しなければいけません。なので、「コーヒーを飲めば緑内障を予防できる」訳でもないことをお断りしておきます。

もう一つは海外の論文で、もっと大規模なデータを、遺伝子の特殊な解析方法を用い、コーヒー摂取と緑内障のタイプの一つである「解放隅角緑内障」との因果関係を調べています。

それによると、統計学的には「遺伝的にコーヒーの多量摂取が予想された」グループは、解放隅角緑内障にかかるリスクが高い、すなわち簡単に言うと、習慣的にコーヒーを摂取する人は、緑内障になりやすい、という結果となったそうです。

ん?一つは緑内障に良さそうで、もう一つは緑内障に悪い?なかなか悩ましいですね。

実はコーヒーが健康に与える影響の研究は数あれど、薬と違ってみなさん生活習慣として飲んでいますので、色々な環境や条件が複雑に絡み合い、その関係性を医学的に証明するのはなかなか難しいのです。

コーヒーと健康の関係について、私はこう考えています。

みなさん、コーヒーと聞いて、まず何を思い浮かべますか?私なら、やはりあの香ばしい「コーヒーの香り」です。ス〇ーバックスの前を通ると、あの香りについ誘われてついふらふらと立ち寄ってしまいますね。コーヒー好きなひとはあの香りに、ほっとしたり「今日も1日頑張ろう」と元気をもらったりしているのではないでしょうか?

あるいはミルクや甘いホイップクリーム、キャラメルシロップと混ざった、あのほろ苦甘い飲み物で、ストレス解消や自分へのご褒美としているのではないでしょうか?

それでいいのだと思います。コーヒーは明らかに健康に悪いもの(例えばタバコ、多量のアルコールなど)ではありませんし、飲みすぎなければ、その人の心の安定を図るための道具のひとつとしてコーヒーを活用する、くらいの気持ちで楽しく飲むのが最も健康に、そして目にも?よいのではないかなぁ、と。

カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ…などから、インスタント、ドリップ、サイフォン、プレス、エスプレッソなどの淹れ方、トルココーヒー、ベトナムコーヒー、アラブコーヒーなどお国別の種類など、これだけ多様な飲み方をされる飲み物は他にありません。それだけ愛されている理由は、科学的に証明されない何かがあるものだと、私は思います。これからも、健康にいい、悪いと目くじらをたてるのではなく、おおらかな気持ちでコーヒーを楽しんでいきましょう!