電話をかける

045-392-5263

東戸塚 眼科 片桐眼科クリニック|東戸塚駅 西口より徒歩1分 モレラ東戸塚3階

TEL.045-392-5263

院長ブログ

講演してまいりました!

クリニックの院長は、経営者でもあります。

従業員数人~十数人の零細とはいえ、開業して初めて、人事、労務、経理など、クリニック経営に関わること全てを管理していかなければなりません。当然そのような知識は、医学部でも大学病院でも習いません。全て開業後に学ぶことになります。

それらに関しては全くの素人ですので、最初の頃は大変苦労します。そのため、貴重な休日や診療後の夜の遅い時間などを使って、自分でセミナーや本で勉強するか、同じような志の先生方が集う勉強会に参加することになります。それも1か所に留まらず、同じクリニック経営の勉強会でもアプローチの仕方が違ういくつかに参加する場合もあり、私もその一人です。

3月7日の日曜日、私はその勉強会の1つで講演をしてまいりました。

年に4回、全国5拠点に分かれて、非常に本気度の高いクリニックの先生方やスタッフさんたちが参加する、数ある中でも大変レベルの高い勉強会です。割と最近になって私もそこに参加して1年ほどしたある日、主催者のコンサルタントさんから「うちの勉強会で講演してください」と依頼を受けました。

他の先生方は、例えばクリニックでありながら「ホワイト企業大賞」を受賞したクリニックの院長先生など、日本のクリニック界で至極まっとうな「やり手」のお歴々がそろっていらっしゃるので、「私などとてもとても」と辞退しようとしました。実はこのコンサルトさんは、当院に2カ月に1回コンサルティングに来てくださっているため、当院の状況をよく分かって下さっていて「昨年1年間で片桐先生のクリニックは、コロナ禍の中、スタッフさん主導にあらゆることに取り組んで、本当に変わりましたよね。そこを会員の皆様に伝えて欲しいんです」という言葉にほだされて、講演を引き受けることにしました。

持ち時間は90分。そのうちスタッフの1人も20分ほど話すとしても1時間以上の講演をすることになり、学会発表など精々10分ほどのプレゼンテーションしかしたことのない私にとって、そのプレッシャーは相当なものでした。

まず開業当時から振り返り、10周年を迎えるまで、そしてその数か月後に始まったコロナ禍、それから激動の1年の間にクリニックで何をしてきたのか、事細かに振り返ってそれをまとめていきました。

発表前の1週間はその準備で平均睡眠時間3~4時間程で、前日の夜中1時までかかってまとめ上げたスライド100枚以上を使って講演を行いました。

まだ緊急事態宣言が明けず、さらに延長された中、都内の貸会議室が講演会場でした。100名あまりの方が参加され、会場参加よりもオンラインで視聴される方が多いなか、当院の事務長である私の妻がこの勉強会に初めて参加したときにご講演下さった眼科の先生やスタッフさんが、わざわざ会場に参加して聞いてくださったのには感激いたしました。

きっちり90分で話し上げる予定が、思い入れが強いところはつい話が長くなり、90分を延長してもまだ足りずに用意した私自身の動画を割愛しなければならないという失態を犯しましたが、少なくともこの1年間当院のスタッフたちがいかに頑張ってくれていたか、余すことなく伝えられたかと思います。一緒に発表してくれたスタッフと、資料作成に全面的に協力してくれた他のスタッフの皆さんにも本当に感謝です。

私の拙い講演の中に、少しでも他のクリニックの院長先生やスタッフさんに参考にしていただくヒントがあり、今後の経営に生かしていただけたら、今回の苦労も報われると感じています。また、この勉強会での経験や知識を今後の診療に還元し、受診して下さる患者様にとってより良いクリニックにしていくことを、私たちも改めて決意いたしました。

そしてまた5年後には、私たちも新たなステージに立って、再び講演の依頼を受けられるようなクリニックにしていくことが当面の目標です。