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院長ブログ

100歳

「キンは100歳、ギンも100歳」

かつてブームをまき起こした、100歳の双子の姉妹、キンさんギンさんは、当時はご長寿の象徴でした。

最近は「人生100年時代」と言われます。でも実際に100歳(か、それ以上)の方に出会う機会はそう多くはありません。

先日、Kさんがちょうど100歳のお誕生日当日!に当院にご受診されました。

こんな機会はめったにありません。受付スタッフから無線でそのことを聞いた私は、急遽1階にあるお花屋さんにスタッフの1人を急がせて花束を買ってきてもらい、診察の時に無事にお渡しすることができました。

(写真の掲載にはご本人とご家族の許可をいただいています)

大正11年のお生まれで、昭和、平成、令和と、激動の100年を過ごしてこられたのですね。

診察後、私が車イスを押して待合に戻る際に「今日、100歳のお誕生日なんです」とお知らせすると、待合にいらした患者様からも拍手と「おめでとうございます!」というお言葉をいただき、待合が温かい雰囲気に包まれました。

実は、100歳のお誕生日に、お花をお渡しするのは今回が2回目。開院して間もなくでしたが、近くの施設にご入居中のOさんがやはり100歳のお誕生日で、その時も花束贈呈することができました。今回はその再現です。

「人生100年時代」と同時に「健康寿命」という言葉も知れ渡ってきました。「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいい、要するに元気に生活できているまでの年齢、ということです。

2019年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳となっています。 平均寿命も健康寿命も男女ともに延伸していますが、平均寿命と健康寿命の差は縮小していません。「人生100年時代」にしては、ちょっと寂しい感じもしますね。

私自身、80歳までは仕事もしたいし、好きなところに旅行も行きたいなぁ、と思っています。因みに、私の父は92歳ですが、現役で内科の開業医を続けております。「診察するのは1日数人程度だよ」と言っておりますが、そんな老医師のところに診察に来てくださる方がいること自体、むしろありがたいことだよ、と話しております。

長らく聖路加国際病院の院長を務められた日野原重明先生は100歳を越えても(105歳でご逝去)2~3年先までスケジュールは一杯、という多忙な生活をされていたそうです。そこまでではないにしろ、健康寿命をできるだけ長く延ばすために、私も日々の健康維持のための努力を怠らないよう、心がけていきたいと思います。