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院長ブログ

電気自動車

最近、ある日本の自動車メーカーの業績悪化による神奈川県内の主要工場閉鎖のニュースが世間を賑わせています。

私は今、別のメーカーの車に乗っていますが、実家ではずっとこのメーカーの車を乗り継いでいたので、思い入れがあるだけに、とても残念に感じています。

このメーカーは、世界に先駆けて市販の電気自動車を売り出しましたが、それが主役になることはついになく、全世界的に電気自動車が普及した昨今では、すっかりアメリカや中国のメーカーに主導権を奪われてしまいました。

性能や航続距離、値段などの問題もあったのでしょうが、何より日本の他のメーカーが電気自動車にシフトすることを躊躇していて、ハイブリッド車の方が主流になり、このメーカーも思い切って電気自動車に舵を切れなかったのも大きかったように思います。

私も加速が良く、環境に良いと言われる電気自動車には憧れる反面、燃料電池に対する不安や、充電設備などのインフラ、電力供給の問題を考えると、時代遅れかもしれませんがいまだにガソリン車を乗り継いでいます。

さて、電気自動車やハイブリッド車には、視覚障害者にとって実はマイナスな面があることをご存知でしょうか?それは、ガソリン車に比べて音が静かな分、近づいてきても気付きにくい、ということです。

確かにガソリンやディーゼルエンジンであればいわゆる「ブルンブルン、ガラガラ」という音がしますが、電気自動車の場合エンジン音がしませんので、「ヒュー」という風切り音のような音しか聞こえません。実はこの音も「車両接近通報装置」といってわざと人工的な音を流しているのですが、メーカー間で統一されていないので、街の雑踏の中では特に気づきにくいそうなのです。そこで現在、国連の基準をもとに、国内メーカーでも疑似音の統一を図る検討がなされているようです。

最近では横断歩道を渡るための音楽(とおりゃんせ)や音(ピヨピヨやカッコー)もあまり聞かれなくなったように思います。もし自分が街中で視覚障害者を見かけたとき、横断歩道などではより注意深く見守り、もし電気自動車のような静かな車が接近してきている場合には積極的にお声がけするようにしていこうと思います。