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院長ブログ

時を戻そう…

ご報告が遅くなりましたが、目のご不自由な方にも楽しんでもらえる映画の上映会、クリニック・ユニバーサルシアター第2弾を2月17日(土)に開催いたしました!(第1弾開催の模様は→こちらをクリック

上映作品は「三十四丁目の奇蹟」(1947年:モノクロバージョン)です。映画にお詳しい人なら「あれ?これってクリスマス映画じゃないの?」と思われたことでしょう。

実はその通りで、今回のクリニック・ユニバーサルシアターは、もともと昨年の12月16日に予定をしていました。院内の装飾もクリスマスカラーの緑と赤、そしてツリーのオーナメントのようなキラキラ飾りも用意して、クリスマスソングのBGMも流し、クリスマスの雰囲気たっぷりでお届けしようと準備万端でした。

ところが…その直前に”やんごとなき”事態が発生し、予定していた日時には開催できなくなってしまったのです。ご参加いただく予定でした患者様にはお詫びのご連絡を差し上げ、準備していた備品もすべて引き上げざるを得ませんでした。

実は第1弾の時も同じことが起きていたのです。やはりクリスマスシーズンに予定していた「ローマの休日」の上映会は同様の”やんごとなき”事情で延期になり、開催が翌年の2月18日に延期になったのでした。

「よりによって全く同じパターンで延期か…」「うちのユニバーサル・シアター開催は呪われているのか…?」「冬は感染症の時期だからやっぱりダメなのかな…」と落ち込む私を、準備を頑張ってくれたスタッフのみんなが励まし、支えてくれて、やっとの思いで今回の第2弾の開催にこぎつけたのでした。

実は今回は、第1弾でできなかった、新しい試みを導入しました。それは「イヤホン音声解説」です。第1弾では設備の関係で、視覚障害者用の音声解説もスピーカーから流れたため、お付き添いの方たちも一緒に音声解説を聴きながら鑑賞しました。今回は、FMラジオから流れる音声解説を用意し、スピーカーからは映画の音声のみで、解説を聴きたい方はイヤホンで、というスタイルをとりました。それを全面的にサポートしてくださったのが、日本で唯一のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」の支配人である、平塚千穂子さんです。(シネマ・チュプキ・タバタを院長が訪問した時のブログ→こちらをクリック

第1弾の際は日程が合わずお越しいただけなかったのですが、今回は平塚さん自らスーツケースに設備一式を詰めてご来院くださり、セッティングをして上映中に映像と音声を同期させるなどの操作までしてくださいました。FMラジオもたくさんお持ちいただき、患者様だけでなく私やスタッフも試してみることができました。

もう2月でしたが、クリスマスの時期に「時を戻して」内装も音楽も12月に用意したものを全て活用し、院内だけはクリスマスムード一色のなかで上映会は始まりました。

ニューヨークのクリスマスパレードに現れた本物のサンタクロースが、サンタの存在を信じないおませな少女の心をどう開かせるのか、欲にまみれた大人たちに本当のクリスマスの意味をどう教えるのか、そして彼が本物のサンタクロースであることを、友人の弁護士は裁判でどうやって証明するのか…というハートウォーミングストーリーです。

日本語の吹替音声が所々英語になるなどマイナートラブルはありましたが、上映自体はその他に問題なく終了。上映後の感想は「イヤホン解説は、聞こえてくる方向が違うので、映画の音声と重ならず聞きやすかった」などと概ね好評でした。「時を戻して」クリスマスの雰囲気を楽しんでいただけていたら幸いです。

色々ありましたが、無事にクリニック・ユニバーサルシアターの上映会が開催できましたのも、延期にも関わらず快く同意して下さり、当初の予定通り参加してくださいました患者様とお連れ様、イヤホン解説の設定からFMラジオの貸出まですっかりお世話になりました平塚さん、そして勤務時間外でありながら事前~当日の準備から撤収までを頑張ってくれた当院スタッフ、すべての皆様のおかげです。この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。

第3弾は今秋に予定しております。ご参加希望の方はぜひスタッフにお声がけください。上映作品は…まだ秘密です。