以前、当院のあるビルの2階にあるミニFM局、「エフエム戸塚」に出演したことをこのブログで紹介しました（「FMの生放送に出演しました」→クリックでリンク）。
実はその後、月に1度の定期出演を2年ほど続けましたが、一緒にやっていたパーソナリティの方がお辞めになるのを機会に定期出演は終了。時々単発で出演もしていたのですが、その後コロナ流行などもあり、同局の番組には呼ばれることはなくなりました。
今回、私が所属する横浜市眼科医会より依頼があり、久々にラジオ番組の収録をしてまいりました。
「みんなの健康ラジオ」という番組で、横浜市医師会の各科の先生が持ち回りで健康に関するお話しをする、5分番組です。今回のラジオ局は「ラジオ日本」。神奈川県を放送対象地域としたラジオ局で、これまで戸塚区内がエリアだった「エフエム戸塚」と比べ、より広域で聴いていただくことができる放送局です。しかも電波はAM（中波）放送。TBSラジオとか文化放送とかニッポン放送とか、タクシーやトラックの運転手さんが好んで聞いているイメージのある、あの放送です。
私の実家には、私が小学校2年生から中学1年生までテレビがありませんでした。壊れたまま、買ってもらえなかったのです。そのため子供の頃は、情報源はもっぱらラジオでした。高校野球やプロ野球、相撲中継や、クラシック音楽、歌謡曲、落語、漫才、時事問題から朗読、軽妙なトークまで、まさにラジオにかじりついて聴いていた、いわば「ラジオっ子」でした。以前も紹介したように、FM局はNHKとFM東京（今のTOKYOFM）の２局しかなく、必然的にAM放送を聞く機会の方が多かったのでした。
当時ラジオ日本は「ラジオ関東」といって、私が住んでいた埼玉との距離的な問題なのか電波のいいときにしか聞けず「幻のAM局」と思っていました。今はFMの周波数が割り当てられていて、ステレオ音声でクリアに聴けるようになりましたし、スマホのアプリ「ラジコ」でどこでも聴くことができます。将来的にはAM放送を終了し、FM放送に一本化される方針のようですので、今や今回の「AM放送出演」はラジオっ子だった私にとっては大変貴重な経験です。
スタジオ本社があるのは伊勢佐木町の一角。午前の診療を終わらせて急ぎ駆けつけ、3階のフロアに着くと、スタジオでは今回司会進行をして下さる岩崎里衣さんと、編成局の岡さんが待機されていました。あらかじめ私が作った原稿を、局の方で時間通りに終わるよう調整し直したものをいただいていましたので、それをもとに簡単に打ち合わせした後、さっそくリハーサルも兼ねた収録です。
今回は生放送ではないので、「間違えたら言い直しても編集できるから大丈夫です」と岩崎さんには言っていただき、大分気が楽になりました。それでも読むスピードによって長さが全然変わり、最初はゆっくりペースで話をしたところ、大幅に時間オーバーをしてしまいました。やり直しです。
2回目は少しペースを上げて話しました。ところどころ言い直しはしましたが、順調に進みOKが出ました！そして今回は5分番組を2回分収録予定でしたので、2回目の分も引き続き収録。そちらはなんと一発OKでした！
無事に終わってホッとして記念撮影をして帰りました。古くからある本格的な放送局、スタジオの前のミキサーもなかなか風情があります。その他にもオープンリールデッキ（昔のカセットテープの親玉みたいに大きなテープを使います）やアナログレコードプレーヤーなど、もっとじっくり見学したかったのですが、午後の診療がありますので後ろ髪をひかれながら帰路につきました。
AMラジオという、より広い範囲で聴かれる媒体で、今回は正確な内容の原稿を、その通りお伝えすることに終始しました。そこはフリートークに近かったエフエム戸塚での情報提供との大きな違いを感じたところでした。
色々なメディアが乱立する今、正確な情報を伝えるという役割を担っているラジオ、大変貴重な存在です。ラジオっ子の私にとって本当に楽しい時間でした。ラジオ日本の関係者の皆様、医師会学術広報課の福江様、そして私を指名してくださいました横浜市眼科医会の理事の先生方に改めてこの場をお借りして感謝申し上げます。
そしてこれをお読みになった方で、お時間のある方はもしよろしければ、私のつたない喋りではございますが、下記の放送をお聴きいただけましたら幸いです。
＜放送予定＞
「みんなの健康ラジオ」 ラジオ日本 1422kHz（ワイドFM 92.4MHz）
第1回：「スポーツと眼の機能」
令和6年3月14日(木) AM11:05~11:10（再放送 同3月17日（日）AM5:40～5:45)
第2回：「スポーツで起きやすい目のケガについて」
令和6年3月21日(木) AM11:05~11:10（再放送 同3月24日（日）AM5:40～5:45)
