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院長ブログ

ぴあ

雑誌「ぴあ」と聞いて、表紙の似顔絵イラスト(及川正通氏の毎回描き下ろし)を思い浮かべる方は、まだまだいらっしゃるのではないでしょうか。

映画好きだった私にとっては、学生の頃は生活に欠かせない情報誌でした。月間、隔週刊発行だった頃は毎号購入しては精読し、どこの映画館で何を上映しているか(特に安くて2本立て、3本立ての名画座を)つぶさにチェックし、お小遣いの続く限りいそいそと出かけていっておりました。

ライバル紙として「シティロード」「東京ウォーカー」などがありましたが、情報量の豊富さから、もっぱら「ぴあ」を信頼、活用しておりました。

また、ぴあから時々出版される「MOOK本」があり、様々なジャンルを深掘りするために非常に役立っておりました。そのお陰で、相撲、バレエ、歌舞伎などの普段なかなかハードルの高いジャンルも予め読んでおくことで、実際の観戦、鑑賞の時に理解が深まり、非常に役に立ちました。

夏休みに実家の本棚を整理していたら、こんなものが出てきました。

1冊は「ぴあCINEMA CLUB」です。

サブタイトルに「劇場・ビデオ・TV いま日本で見られる映画全ガイド」とあります。まさにその当時見られる作品を50音順で全て網羅し、それぞれに監督・出演者などの情報、あらすじ、解説、上映時間からどんな媒体で見られるか、そしてその評価(☆)まで掲載しており、発行年を確認すると1987年でしたが、その時点でも膨大な数で、厚みはかつての電話帳(もうわからないでしょうか)並みです。中には一世を風靡したけれども今は見られない映画なども紹介されていて、大変貴重な資料です。

もう1冊は「ぴあmapグルメ」です。

今のように携帯1つでお店を検索することが出来ず、どこにどんなお店があって予算はいくらか、雰囲気はどうかなどを、新宿、渋谷、池袋など地図付きオールカラーガイドブックとしてまとめてあり、デートなどの際の貴重な情報源でした。その情報もどんどん更新されるので、毎年発刊されていたように思います。この雑誌は1990年のものですので、私がちょうど医学部に入学した年。めぼしいお店にしるしがついていたりして、懐かしさでいっぱいです。

終活を進めていくにあたり「もう過去は振り返らない」と決めていたのですが、ちょっと振り返ってしまいました。雑誌「ぴあ」は2011年に休刊になってしまいましたが、今はアプリ版があるようですね。また、みなとみらいには「ぴあアリーナMM」が2020年に開業。民間企業が単独で主導した1万人規模の音楽アリーナは日本初だったそうです。時々みなとみらいに車で出かけると、このアリーナに向かって大勢の人が歩いているのを見かけます。「ぴあ」は今も日本のエンターテインメントを盛り上げるのに大切な役割を果たしているのですね。