先日、渋谷駅が最寄りの施設に行く機会がありました。ところが…駅は工事だらけでまるで迷路、目的の場所はおろか、その方向に行く通路さえも見つけるのに一苦労でした。
いわゆる駅周辺の「再開発」で、新しい高層ビルのオフィスや商業施設をパズルのように組み合わせて、あるいは道路や電車の線路もわざわざ動かして、「新しい街」を作っている途中経過なのでしょう。きっと完成した暁には、素晴らしいものができるのでしょうね。
確かに、目新しいお店やレストランなど、とても華やかでウキウキする気持ちにもなりますが…何か私には「疎外感」が感じられ、新しいものの代わりに失われていくものも多いように感じました。
澁谷でいえば、「東急東横線地上駅」。終点であり始発駅でもあり、ちょっとパリの「サン・ラザール駅」を彷彿とさせる雰囲気は、乗客のみなさんが他の路線とはちょっと違う「ハイソ感」を醸し出していて、「いつかは東急東横線沿線に…」と私の憧れでした。
ところが、「再開発」で駅はとんでもなく深いところに地下化され、中華街から埼玉までつながる路線に変貌をとげた今では「ハイソ感」もどこかへ消滅してしまいました。NHKの「プロジェクトX」で大工事の模様を取り上げていましたが、私には寂しさ、虚しさしか感じられませんでした。
再開発とは関係ないかもしれませんが、渋谷西武がもうすぐ閉店し、先日ハンズ(旧東急ハンズ)も閉店すると報道されました。昔渋谷に出没していた頃、東急ハンズで楽しげな小物やパーティーグッズを物色した後、その裏のワンフロアにあったタワーレコード(今の線路沿いにある大きなビルに移る前)で輸入盤を探すのがお決まりコースでした。
今では、新宿駅、東京駅、品川駅の周辺も「再開発」が盛んに行われているようです。
一方ヨーロッパでは、昔の街並みを本当に大切に保護しています。パリでも、建物の統一性を守るために、内装は自由に変更できても外観は決して変えてはいけないそうです(そのため、古い構造の建物にエレベーターを設置するスペースがなく、重たい荷物を持ってえっちらおっちら階段を上がらざるを得ないホテルも多い)。サン・ラザール駅はモネが描いた頃そのままの風情ですし、ゴッホの「夜のカフェテラス」も、アルルに実在のカフェとしてそのまま残っています。
まあ、昭和好きの懐古趣味…と取られても仕方ないですが、京都や鎌倉などだけでなく、東京や横浜でも、スクラップ&ビルドではなく、古き良き雰囲気も残したままの再開発がされたらいいのに…と思う今日この頃です。
翻って我が地元東戸塚はというと…開院して16年以上、ある程度店舗の入れ替わりはありますが、ほとんど変わっていませんね(笑)。それはそれで貴重なことで、東戸塚西武も生き残って欲しいですし、街全体ももっともっと発展することを願っています。