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院長ブログ

新年度に新商品

新年度も1か月を過ぎ、新しい生活になった方々も少し落ち着いてきて、ゴールデンウィークのお休みでちょっと一息ついているころではないでしょうか?

図らずも、ここに来て新しい眼科関連製品が目白押し。既に出ているもの、これから出るものも取り混ぜて、紹介していきましょう。

<緑内障治療薬>セタネオ点眼液(セペタプロスト:参天製薬)

眼圧を下げるための目薬。1日1回点眼。従来の目薬(ラタノプロスト、トラボプロスト、ビマトプロストなど)は眼圧を下げるルートが1つだったのが、セタネオでは2つに増えたので、より眼圧を下げる効果が期待されています。まつげが伸びる、まぶたの皮膚の色素沈着などの副作用はこれまでと変わりません。これまでのお薬で効果が弱い場合などは、切り替える候補になります。ただし新薬は制限があり、2026年10月末までは1回につき1本の処方になります。

<ドライアイ治療薬>アバレプト懸濁性点眼液(モツギバトレプ:千寿製薬)

今までのドライアイの点眼とは異なる、新しい機序の目薬。1日4回点眼。ドライアイに伴う目の痛みや乾きを感じる眼表面のスイッチの働きを抑えるので、検査所見ではドライアイが軽くても、症状がつらい方にに効果が期待できます。濁った液体(懸濁性)のため、使う前によく振る必要があります。そのため点した後、しばらくかすむような感じがあります。また、臨床試験では目に冷たさを感じる(冷感)ことが報告されています。この薬も新薬制限で、2027年3月末までは1回につき1本の処方になります。

<眼瞼下垂治療薬>アップニークミニ点眼液(参天製薬)2026年5月15日発売

まぶたが重い、目が開きづらい、眠そうに見えるなどの症状の改善が期待できる目薬。まぶたを持ち上げる筋肉(ミュラー筋)に作用します。軽度~中等度の眼瞼下垂の方や手術は怖いと感じている方の、導入治療としてお勧めです。臨床試験では平均して約1~2mm程度上まぶたが上がり、8時間以上持続するとされていますが、効果には個人差があり、また目の構造上使用できない場合もあるため、初回は診察の後、実際に点眼して効果を確認してから開始します。保険適応ではなく診察料、薬剤費ともに自費扱いとなりますので、保険診療と同日に購入することはできません。薬剤費は1箱4,890円(30本、1か月分)初回診療料3,300円、2回目以降診察料2,200円(いずれも税込み)です。当院でも2026年5月15日の発売に合わせて導入予定です。

以下に紹介するのは、今は取り扱っておりませんが、今後当院でも導入を検討しているものです。

<近視進行抑制1日使い捨てコンタクトレンズ>マイサイトワンデー(クーパービジョン)

通常のコンタクトレンズは「遠くをはっきり見せる」ことですが、このコンタクトレンズは「目の奥行が伸びるのを押さえ、近視が進行するのを抑える」機能も併せ持つ小児用レンズです。

これまでは、夜間に装着することで日中の視力を改善するオルソケラトロジーが近視抑制効果が高いとされてきましたが、臨床試験の結果ではそれと同等の効果が期待されています。いずれもお子様が使うものなので、メリット、デメリットを検討したうえで、しっかりとした管理が必要です。

<近視進行抑制メガネ>ミヨスマート(HOYA)、ステレスト(ニコン・エシロール)いずれも2026年6月発売予定

2社で仕組みは異なりますが、いずれのレンズとも近視進行抑制を目的とする構造をしています。オルソケラトロジーやマイサイトワンデーのようなコンタクトレンズの使用が難しかったり、使用するのが不安なお子様では選択肢の一つとなります。

ここに来て、近視進行抑制に関する製品が増えてきたのは、世界的な近視人口の増加の影響も大きいのでしょう。コロナ禍で室内に閉じこもり→スマホ、ゲーム、タブレット、パソコンの使用頻度が上がり、外遊びもしなくなった影響も考えられます。世界各国で、子供のSNS使用禁止の動きもあるようですが、直接的でないにしろ近視進行予防の観点からも良い傾向で、日本でも導入する価値はあると私は思ってます。

また、新薬=よく効く、というイメージを持たれがちですが、効果や適応には個人差がありますし、これまでのお薬が効いているならばわざわざ変更する必要はありません。ご希望は承りますが、病状や経過を確認の上、相談のうえ処方を検討いたしましょう。

今回は各製品を簡単に紹介いたしましたが、そのうちのいくつかはいずれHP上でも詳しく紹介いたします。それまでは来院の際に、スタッフ、院長にお尋ねください。