先日、海外のある都市を訪れました。
そこは観光地としても大変有名なところですが、同時に以前からいくつもの悪評を聞く場所でもありました。曰く「治安が悪い。特にスリが多く、何気なくテーブルに置いたり、背中に背負ったバッグからは財布や携帯を盗まれる」「街にはごみが散乱し、ネズミが一杯いて、飼い主が拾わないイヌの糞がいたるところに落ちている」[ホテルの部屋は狭くて、エレベーターがない」「その国の言葉を話さないと、英語が分っていても分からないふりをする」などなど…。
そのため、今回そこを訪れるにあたって、私なりに万全の備えをしていきました。携帯や財布、パスポートなどは肌身離さずタスキ掛けのボディバッグで持ち歩き、電車の中では怪しい人物がいないか常に気を使い、街歩きの際は足元に気を付け、1年前からその国の会話の基礎のレッスンを受け…などなど。
ところが…実際にその場所を訪れてみると、気が抜けるほど安全で清潔でフレンドリーでした。
街は朝のゴミ回収が終わってしまえば清潔で整備されており、ネズミやイヌのふんも見かけることはありませんでした。それらしい怪しい人物に出会うこともなく、夜の12時近くに地下鉄に乗っても全く安全で、日本の鉄道とさほど変わりません。レストランでは、こちらが習った会話を一生懸命話そうとしても、明らかに外国人の私にはむしろ最初から英語でにこやかに話しかけてきます。
現地のガイドさんに「聞いていたのと話が違います」と訴えたところ、彼は笑って「最近は、ここの住民でさえも、これではいけない、と自覚して変わろうと努力してるみたいですよ」とのこと。キャンペーンを張ってネズミ退治を呼びかけ一掃したのも最近で、今の若い人たちは小学校時代から英語が必修になって、かなりの割合の人がしゃべれるようになっているのだそうです。
もう一つ驚いたのは、使い古しで捨てるつもりでホテルの部屋のゴミ箱の隣に置いてきたパジャマ代りのスウェットの写真が「お忘れ物ではありませんか?必要でしたらお送りします」というメッセージとともにメールで送られてきたことです。海外のホテルでは忘れ物だとしても無条件で捨てられるものと思っていた私にとって、こんなサービスを受けられるとは衝撃的でした。
正直なところ、聞いていたのとは裏腹で、安全で清潔でフレンドリーなこの街がとても魅力的に感じ、私は「ぜひまた来たいな」と強く思いました。
「唯一生き残るのは、変化できる者である」とダーウィンが言ったとか言わなかったとか…この言葉はよくビジネスや医療の世界でも取り上げられ「過去の成功に固執せず、時代のニーズに合わせて体制や自己を変容させる姿勢が、存続には不可欠である」という解釈をされます。「現状維持は衰退と同じ」とも言われます。
当院でも、時代や環境の変化に合わせ対応できるように、どんな小さな変化でもそれを大切にして、積み重ねることによってここまでやってまいりました。「患者様とのコミュニケーションを大切にするには」を最重要課題と見据えながらも、利便性や効率性向上のためのIT導入などいち早い対応など、常に意識して業務に当たっております。
新年度を迎えるにあたりまして、当院では新たな変化対応をいたしました。それは「働き方改革」です。
これまで、比較的遅い時間である診療時間ギリギリまで診察の受付をしておりましたが、そこから検査、診察をすることになると業務が終わるのが受付終了後1時間近くなることもあります。そんな時は私もスタッフも普段よりもより疲れた状態で帰宅し、それを翌日に引きずることもありました。そこで私は「全員が、いつも元気で生き生きと働いていて欲しい」と考え、この4月1日より午後の受付時間を30分早めさせていただくことにいたしました。今までより少しでも早く帰ることにより、充分に休息を取ったり、自分のプライベートの時間や家族と過ごす時間を大切にして、業務中も常に笑顔で働いてもらいたいと、今回の変更に踏み切りました。
患者様にはご不便をおかけして申し訳ありませんが、諸事情をご理解いただけましたら幸いです。なお、緊急性の高い症状、疾患に関しましては柔軟に対応することも考慮いたしますので、その場合は事前にお電話でご相談いただけますようお願い申し上げます。
その他にも、本年度には様々な変化が予定されております。
・予約システムが変わります(夏頃を予定):混雑状況に応じて柔軟な対応ができるため、より予約が取りやすくなります。
・近視進行抑制点眼薬のリジュセアの検査が保険適応になり、検査費用の負担が軽くなります。(6月より。薬剤の代金は自費のままです)
・院長の制服が新しくなります:スタッフがふさわしいと思われるものを選んでくれました。
・院内がより整理され、飾られる写真、絵画が変わります。
・電子カルテが新しくなります(冬頃を予定):入力などがより早く、診療が効率化され待ち時間が短くなることが期待されます。
その他、引き続き患者様からのアドバイスも大切にしております。私たちが気付かなかったところで「ここ、こうした方がいいのでは?」ということがございましたら、ぜひ私やスタッフにご教示くだされば幸いです。患者様とともに、成長し続けるクリニックとして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。