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院長ブログ

涙、涙、涙…

この時期、きちんと正装した親子をよく見かけます。おそらく卒園式、卒業式なのでしょう。

同級生との思い出や名残惜しさに思わず涙する子供たち、見送る先生たちの万感の涙、予想していなかった子供からの感謝のメッセージに号泣する親御さんなど…多くの幸せな涙の場面が想像できます。

今、「涙活(るいかつ)」なるものが注目されています。積極的に涙を流すことで、心と体がリラックスし、ストレスを解消する効果が期待できるそうです。

医学的には、心が揺さぶられることで、脳の前頭前野の共感に関する領域が興奮し、自律神経の活動が、興奮しているときの交感神経からリラックスしているときに働く副交感神経に切り替わり、脳から涙腺に「涙を出しなさい」という指令が出るのだそうです。

それを利用して、定期的に涙を流す状況を自ら積極的に作り出すことで、心と体をリラックスさせる、というのが「涙活」の仕組みです。

以前のブログでも書きましたように(「涙に関する悲しいエピソード」→クリックでリンク)、涙には特別な力があることは私も感じていました。その当時の私はお恥ずかしながら知識不足でしたが、医学的にもエビデンスがあるのですね。卒業式の涙のあと、スッキリ爽やかな気持ちになるのも納得です。

因みに、「涙活」のことは知りませんでしたが、私には困ったり悩んだりして時々涙を流したいときに使うアイテムがあります。それは懐かしのTVドラマ「3年B組 金八先生」のDVDです。

昭和55年、校内暴力が社会問題化している頃、私もちょうど中学生でした。「腐ったミカン」で有名な第2シリーズの、「放送室立てこもり~警察の介入~先生と親、警察の話し合い~生徒たちの解放」の回です。中島みゆきの「世情」が流れるシーンや、会議で金八先生が涙ながらに警察に直訴するシーン、そして最後、解放された生徒たちを金八先生が張り倒した後に抱きしめるシーンなどでは、私も毎回涙腺崩壊…そして見終わった後、スッキリして前に進もうという気持ちになります。(それにしても、金八先生役の武田鉄矢はじめ、赤木春恵、吉行和子、上条恒彦、川津祐介、久米明など、今見直してみても名優ぞろいですね)

以前は辛うじてYouTubeでそのシーンの一部を見られたのですが、ある日見られなくなってしまったため(今はまた見られるようになりました→クリックでリンク)、自分の見たいときに見られるように、中古のDVDを市場価格より相当高い値段で買ってしまいました。家族には怒られそうですが、まったく後悔はありません。

あえて「涙活」でなくても、そのような機会をつくることで気持ちが軽くなり、人生が豊かになる気がします。自分にとって何か涙を流すアイテムや方法を用意しておくこと、皆さんにもお勧めです。心のオリを、涙と一緒に流してみませんか?