先日、朝起きると我が家のワンコの左目の上のまぶたが腫れていました。
どうやら、「ものもらい」の様相です。眼科医として数少ない「家族に役に立つ」チャンスでしたので、勢い込んで「これは、目ヤニは出ていないし腫れてるだけだから…」と診断、治療を行おうとしましたが、あっさり「今日、動物病院に行ってくる」と言われてしまいました。そうですよね、イヌは専門じゃないし、別の病気だったら困るし、まぶたのがんも極まれにはあるし…と、なかばモヤモヤして1日を過ごしていたところ、夕方になって家族LINEに「霰粒腫(ものもらいの1種)だって。○○(目薬の名前)持って帰ってきて」とのメッセージ。やっぱり、私の診断は正しかった!
そして治療の結果、数日ですっかり良くなったのでした。イヌの目の薬は、ほぼ人間と同じものを使います。今だから白状しますが、動物病院の先生処方の薬をちょっと自分流にアレンジして使ったのでした。そこは目の専門医として20年以上やってきた者のプライドです(笑)。
ものもらいについては、別の回のブログ(「ものもらい」は他の人からもらうもの?→クリックでリンク)やYouTube動画(ものもらい(霰粒腫、麦粒腫)って、うつるの?→クリックでリンク)で、地方によって呼び名が違うなどわかりやすく解説しておりますので、詳しく知りたい方、興味のある方、よろしければ是非ご覧ください。