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院長ブログ

ながら…

実は私は、スマホはあまり好きではありません。

使えば確かに便利です。電話、メール、LINE、音楽、動画、検索、スケジュール管理…と、機能は枚挙にいとまがありません。特に重宝したのが慣れない土地に旅行した時。情報は簡単に手に入り、正確なルート案内で距離、時間、金額もすぐ出てきますし、写真もいつでも(ほぼ)無限に撮れます…海外でももうガイドブックなど不要に思えました。

ではなぜ好きでないかというと…多々見受けられる「ながら」が原因で、がっかりすることが多いからです。例をあげますと、

・カウンターしかないラーメン屋さんに入ったときのこと。座っているお客さんの約8割が、立てかけたスマホで、動画やSNSを観「ながら」ラーメンをすすっていました。

・やや格式の高いレストランで、それなりに良い身なりをしたカップル。そのひとりが、料理を食べ「ながら」、お知らせ音の鳴ったスマホを取り出すや、パートナーそっちのけで何かを入力していたのでした。

・朝のワンコのお散歩でよく見かけるのは、つないだリードを片手にもち「ながら」、もう片手のスマホの画面にくぎ付けになっていて、連れているワンコが目線をあわせようと振り向いても、全く気付かない飼い主さんです。

みなさん、その時見ているものは、今絶対に必要ですか?そしてそんなに大切な情報ですか?何をそんなにスマホに囚われているのでしょうか?

真剣に美味しいラーメンを作って下さったご主人、楽しい時間を過ごそうと素敵なレストランを予約してくれたパートナー、大好きな飼い主と散歩に行ける喜びを伝えたいワンコ…どうかその人(ワンコ)、その時、その一瞬を大切にしてほしいと切に思います。

・お子さんの付き添いで診察室に入って来られた親御さんで、私の話を聞き「ながら」ご自分のスマホに見入ったりSNSを入力している患者様を、最近ちらほらお見かけします。

そして最後に、「危ないからやめましょう」キャンペーンで誰もが知っているのに守っていない人がとても多い歩き「ながら」のスマホ閲覧:”歩きスマホ”について、驚きの新聞記事を紹介します。

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(2026.10.18 東京新聞朝刊より)

「点字ブロックで歩きスマホ 前見ず、歩きやすいから?」

駅で出会った視覚障害者の女性を点字ブロックに誘導したところ、「正面から来た人とぶつかるのが怖い」と、むしろブロックのない所を希望されたとのこと。理由は、点字ブロックに沿って”歩きスマホ”をする人が多く、これまでにも何度も衝突した経験があるから。ブロック上を歩く人は、足の裏でブロックの凸凹を感じられるので、スマホ画面を見たまま前を見なくてもまっすぐ歩きやすいからでは、と推察され、関係者の間では『点ブロスマホ』なる言葉も使われるそう。ぶつかった衝撃で白杖が折れ、その相手から「目が見えないのに1人で歩いてんじゃねえよ」とひどい言葉をかけられ、足を蹴られたケースもあったとのこと。「サーカスの綱渡りと一緒で、あの上しか歩けない人がいる。歩きスマホ、特に『点ブロスマホ』は絶対にやめて欲しい。全盲者は、踏み外せば命を落とすこともあると知ってほしい」と、視覚障害者の方からのコメントも。

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東戸塚駅の改札付近を歩くとわかりますが、晴眼者の我々でも「歩きスマホ」の人とニアミスをしてヒヤッとすることが良くあります。

もともと、違法駐輪などの障害物があるとせっかく設置してある点字ブロックも有効に活用できないことが課題として挙げられていましたが、止まっている(置いてある)障害物にぶつかるのと、前を見ずに歩いてくる人と正面衝突するのとでは、危険度がまるで違います。どうか、歩くときはスマホはカバンやポケットにしまって、どうしても見たい時には、歩行者の邪魔にならない場所に立ち止まってから見るように、私からも心からお願いいたします。

という訳で、「ながら」スマホが好きでない私のスマホは、毎日ほとんどの時間を、充電器かポケットかカバンの中で過ごしているのです…。