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院長ブログ

「舌下免疫療法」体験記 内服やめて2年目の続報(花粉情報2021)

今年も本格的な花粉症シーズンに突入しました。

当院も連日多くの患者様が来院され、時間帯によってはお待たせする時間が長くなっており、大変申し訳なく思っております。どうか事情を鑑み、ご容赦頂けましたら幸いです。予約も埋まりがちではございますが、時にはキャンセルによる空きもございますので、ホームページより事前にご予約いただきますと、待ち時間を少しでも短縮していただけます。

さて、私自身が舌下免疫療法を5年間継続して、一昨年の10月に内服をやめたことは昨年ご報告いたしました。(「舌下免疫療法の内服やめてみました(花粉情報2020)」→クリックでリンク

それから1年、また巡ってまいりました花粉症の時期。自らの体で効果を検証している舌下免疫療法(→解説へリンク)ですが、今回もシーズンインの症状についてご報告いたします。

現在のコロナ禍で、皆様ほぼ全員マスクをされていますが、私も普段は例外ではありません。ですがそれですと花粉症症状の正確な判定ができませんので、マスクを外して外を歩く機会を作りました。それは、朝の犬の散歩です。

我が家の愛犬は早起きで、いつも朝5時近くになると寝ていた私の足元から起き上がり、様子を伺います。そして私の目覚ましが鳴るや否や、一目散に私の顔めがけて突進し、顔をなめたり足で押したりして散歩の催促をします。おかげで早朝の散歩は私の日課になりました。

その時間ですと、この時期はまだ暗いかやっと空が白んでくる頃で、道路には人影もほとんどなく、他人とすれ違うこともありません。そのため、マスクをせずに歩いても他の方にご迷惑をかけることはないと判断し、この散歩の30分間を花粉症症状を判定する機会と位置付けました。

ではその結果どうか?…今のところ、マスクなし、ゴーグルなしで歩いても、典型的な症状である目のかゆみ、鼻水は出ていません。暖かくなって風が強かった週末でも問題ありませんでした。我が家のイヌはやんちゃで、彼にとって「お散歩」は「お散走」、かなり走ります。それについていくように私も走りますので、相当花粉を浴びつつ吸い込んでもいると思いますが、大丈夫のようです。ほんのたまに、突発的にくしゃみをすることもありますが、連発することもなく1度で治まってしまいます。

どうやら、内服をやめて2年目も、舌下免疫療法の効果は持続しているようです。

実は昨年は、コロナ禍が始まって外出しなかったことと、飛散した花粉の量が例年と比べかなり少なかったことで、症状が軽いのが治療の効果なのかを正確には判定できませんでした。今年は間違いなく、効いていることを実感します。

逆に今年は、受診される患者様、特にお子様の症状の悪化が目立ちます。今年から花粉症を発症したお子様も多い印象です。舌下免疫療法は、お薬が液体から錠剤になって、年齢制限も緩和されました。確かに3年以上かかる根気のいる治療法ですが、毎年この時期になるとひどい症状に悩まされているお子様に対しては、ぜひ舌下免疫療法をお勧めしたいと思いますし、実際に診察の時にはお勧めするようにしています。そして舌下免疫療法が新規で始められる5月になるまでの間は、症状に応じて適切なお薬をお出ししますので、それを使ってなんとか「しのぐ」様にいたしましょう。当院では目薬の他、内服や点鼻薬もお出ししますので、ご希望の方はぜひお申し出ください。

当院での舌下免疫療法の受診手順と、過去のブログのリンクも下記に貼っておきますので、どうぞ参考になさってください。

今後も年に1~2度の症状レポートを継続していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

<当院での舌下免疫療法の流れについて>
当院で実際に舌下免疫療法を受けていただく際の具体的な受診の流れについてご説明いたします。花粉症のシーズン中は症状悪化の危険性があるため、新規に開始する方の受付は毎年5月の連休明けから12月中旬までになります。

①1回目受診:アレルギー症状がスギ花粉症であることを確認いたします。まずは普通にご来院いただき(ご予約は不要ですが、午前は11時30分、午後は6時までの受付です)、受付で舌下免疫療法をご希望される旨をお申し出ください。当日は問診と診察、アレルギー診断の血液検査をいたします。指先から少量の血液を採取し、30分ほどで結果が出ます。過去に同様の検査を受けたことのある方でも、確認のために必ず行います。スギ花粉症であることを確認できましたら、次回の受診の予約をお取りいたします。

②2回目受診:予約をお取りになった日時にご来院ください。実際の治療について詳しくご説明し、ご理解いただけたことを確認した上で、治療の同意書にご署名いただきます。治療薬「シダキュア」の処方箋をお渡しいたしますので、近隣の薬局でお受け取りになられたら、再度クリニックへお戻りください。診察室で実際に薬剤を服用したあと、副作用が出ないか30分ほどクリニックの待合室で経過を観察いたします。特に目立った副作用が出なければご帰宅いただき、最初の1週間はスギ花粉濃度の薄いシダキュアの錠剤を服用いただきます。

③3回目受診以降:開始して1週間、特に重篤な副作用がなければ、3回目受診では濃度の濃いシダキュアの錠剤を2週間分お出しします。2週間後までに副作用がなければ、その後は1か月おき受診していただき、予定通り服用できているか、副作用の出現がないかを確認した上で、次の1か月分のお薬を処方いたします。

以上が当院の診療の流れです。今後、条件や診療の流れが変わる場合もございます。最新の情報については、随時当ブログにアップしていきます。

・舌下免疫療法の錠剤「シダキュア」服用してみました→(クリックでリンク)

・当院で「舌下免疫療法」を受けていただくにあたって→(クリックでリンク)

・「舌下免疫療法」体験記1→(クリックでリンク)

・「舌下免疫療法」体験記2→(クリックでリンク)

・「舌下免疫療法」新規受付再開と体験記3→(クリックでリンク)

・「舌下免疫療法」その後と体験記4→(クリックでリンク)

その他の記事は「カテゴリー」から「花粉症と舌下免疫療法」を選んでお読みください。

なお、この私のブログでの舌下免疫療法の体験記は、あくまで私個人の感想で、すべての方に同様に効果があるものではないことをお断りしておきます。