昨年、このブログでも予告していましたが、スギ花粉症に対する舌下免疫療法薬の錠剤タイプ「シダキュア」が、予定されていた5月の発売が延びて、6月29日(金)に発売されました。
詳細は前回のブログをお読みください。(→クリックでリンク)
今までの液体の薬「シダトレン」と比べると、取り扱いや年齢制限の撤廃などメリットも多く、当院でも早速導入したいところなのですが、新薬の宿命で「最高で1回2週間分しか処方できない」ことがネックになってきます。
今のところ、一度受診するたびに1か月分(処方して2年経ったら2か月分)処方できるシダトレンの方が、患者様の利便性は高いと思いますので、年齢制限に適応している方には液体のシダトレンをお勧めいたします。どうしても錠剤をご希望の方(例えば12歳未満のお子様で、シーズンのたびにひどい症状で苦しんでいて、少しでも早く治療を始めたい方)には処方できるよう、準備を整えております。
処方の手順は液体のシダトレン同様です。(クリックで詳細についてのページに)
まずはスギの花粉症であることを確認するために、一般の外来に受診していただき血液検査をいたします。お子様は、6か月以内に他院で血液検査をしていれば、その結果をお持ちいただけましたら当院での検査を省略することも可能ですので、あらかじめご相談ください。スギの花粉症であることが確認できましたら、次回の受診は予約をお取りいただいた上、当日注意点などのビデオを見ていただきました後、実際に外来で薬を内服して副作用が出ないか30分間院内で様子をみます。それで問題がなければ、翌日からご自宅で服用を開始いたします。
昨年同様、今年もシダトレンを内服中の患者様に、今シーズンの症状がどうだったかアンケートを取っていますので、結果が出次第、まとめてこのブログでご報告いたします。今後、新たに舌下免疫療法を受けたいとお考えの方は、その結果を参考にご検討いただいても良いでしょう。
このブログでもご報告していますように、私自身3年以上シダトレンを服用していますが、今年のスギ花粉症の時期は、症状はほとんど気にならないほど回復していることを実感しています(あくまで私個人の感想です)。ここまで続けたからには、もうしばらくは内服を継続するつもりですので、折をみてシダキュアに切り替えて、引き続きレポートしていきたいと思います。