毎年10月10日は目の愛護デーです。
目の愛護デーは70年以上の歴史があります。 はじまりは、1931(昭和6)年に失明予防の運動として、10月10日を「視力保存デー」と定め、中央盲人福祉協会主催、 内務省、文部省の後援で毎年活動を始めたのがきっかけです。 そして、1938(昭和13)年から1944(昭和19)年までは、9月18日を「目の記念日」としましたが、 1947(昭和22)年に再び10月10日を「目の愛護デー」と定めました。
なぜ10月10日なのかというと、10と10をそれぞれ90度時計回りに回転させると、目とまゆげに見えることからだそうです。
目の愛護デーでは、現在、厚生労働省が主催となり、全国で目の健康を促す活動がされたり、 目の関連企業や団体がイベントを開催したりしています。
というわけで、私が所属する横浜市眼科医会でも無料の相談会を開催しておりまして、私も相談員の一人として参加してまいりました。(開催されたのは10月10日ではなく9月3日でした)
場所は横浜駅。東口のデパートそごうに行く途中にある、吹き抜けになっている広場です。そこにパーテーションで仕切りを作ったブースを10か所ほど作り、それぞれのブースに横浜市の有志の眼科の先生方が座っていて、相談したい方は受付を済ませると視力の検査をした後で各ブースに案内され、そこの先生に相談することができるという仕組みです。
当日は日曜日ということもあり、非常に人通りも多い場所で、思っていた以上に盛況でした。私の担当は2時間ほどでしたが、合計10人の方の相談を受けました。中には、「この日を心待ちにしていたのよ」と、開催を告知する新聞の切り抜き記事を持って来られる方や、「普段かかっている先生がいるんだけど、忙しそうで聞けないから」と、思いの丈を30分ほどかけてお話しされていかれる方もおられました。
買い物帰りの茅ヶ崎の方や、ショッピングモール内のネイルサロンで働いて帰る途中の方など、普段クリニックに来て下さる患者様とは違う方とのコミュニケーションが新鮮で、横浜市、あるいは神奈川県という広範囲の地域貢献ができている実感がありました。
コロナでしばらく中止されていましたが、今後も毎年開催される予定です。日程はその年によって変わりますので、「目の愛護デー 横浜市」でご確認ください。