寒さも本格化してまいりました。
朝、寒くて起きたくないな~という日に限って、5時の目覚ましを合図に、我が家のワンコが私の顔を覗き込み、前足で私の頬をムギュ、と押して「お散歩いこうよ~」と起こしてくれます。
防寒対策をして外に出ると、まだ空は真っ暗、満天の星空です。寒くて風の強い日ほど、オリオン座、北斗七星など、小学生の時に習った星座が見事に広がっています。
走り出すワンコに引っ張られながら下り坂を下りていくと、吐く息は真っ白。吸う息の冷たさで体の中から目覚めます。この時間、すれ違う人も車も通らず、鳥のさえずりもしません。風がなければ木々のざわめきもなく、まったくの”無音”。ひたすら坂道を下りる私たちの足音だけが響きます。まるで地球上で私とワンコだけが活動しているみたいに。
やがて空が白み始めると、夜空の星々が少しずつ消えていき、東の空が群青色から次第に薄い橙色になってきて、朝がやってきます。
ワンコに引かれて小走りに、時にはダッシュ気味にアップダウンを繰り返すと、体も温まってきます。防寒着のジッパーを開いて、温度調節をしながら引き続き静かな街を歩きます。時にこの時間に顔なじみになった早起きの老紳士と挨拶を交わすことも。
東の空が明るくなるにつれ、西の空はモネの絵のようなピンクとうす紫のグラデーションに。運が良ければ、雪を頂いた富士山の全景が見渡せるお散歩ルート途中のポイントでしばし休憩。
最後の坂を上がりきる頃にはうっすら汗さえかいていて、我が家につきます。夜から朝への時間旅行終了。その時間約30分…
「先生の健康の秘訣は何ですか?」と聞かれたら(聞かれることはまずありませんが)、「早朝のお散歩です」と答えます。
朝起きるためには早く寝るようになりましたし、夜お酒を飲むのもやめました。ダラダラと見ていた深夜テレビも卒業です。
私の名札(→表記するようになったいきさつはこちらのブログ「名札に注目!」 クリックでリンク)にも「早朝散歩、おすすめです」と書きました。朝のお散歩をされている方、ワンコのお散歩大好きな方、どうぞ話しかけてください。
私もワンコに起こされなかったら起きられる自信はありませんが、当分は続けられそうです。短時間で時の移り変わりが感じられる冬の早朝散歩、みなさんもいかがですか?