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院長ブログ

スマホの功罪

最近スマホを買い替えました。これまでのスマホは5年以上使っていて、最近充電の持ちが著しく短くなってきたからでした。

私が開業をした14年前、スマホはこの世にありましたが、ここまで急速に普及するとは想像もしていませんでした。私は携帯電話に関してはなるべくシンプルに、お金をかけずにという方針でしたので、最初はPHSを長らく使い、その後いわゆるガラケーに換えるときも、一番安い機種で、契約も最もシンプルなもので使い続けていました。当然携帯電話で通信や動画などをするはずもなく、せいぜい通話とメールを使うのみでした。

ですのでそのままガラケーでもよかったのですが、世の中なにかとガラケーに対応しない事象が増えてきて、止むに止まれずスマホに買い換えました。でもその頃は携帯会社の競争が激しく、ただ同然の価格で手に入れたように記憶しています。

今回はなんと10万円超!世の中、みなさんスマホを使ってらっしゃいますが、老若男女そんなに高額なものを各自が持ち歩いているのかと思うと、何だか空恐ろしい気がしてしまうのは、時代遅れなのでしょうか…だって中学生がみんな10万円以上する腕時計してたら…なんて、昭和の感覚ですね。

もちろん機能を考えれば、それだけの価値があるものなのも分かります。今ノートパソコンを買えばそのくらいの値段ですし、アプリで機能をどんどん増やせる、決済もできる、情報もどこでも手に入る、ゲームや漫画で暇つぶしもできる…良いところは挙げたらキリがありません。

そのように便利になった一方、問題もあります。依存症、SNSによるいじめなどこちらも様々ですが、眼科的には「近業時間の増加」です。

今電車に乗って座席に座ったとき、前の座席の列に座っている人8割以上はスマホを見ています。残りの人は寝ているか、辛うじて文庫本を読んでいる人がいるかです。運よく?文庫本を読んでいる人がいたらその人とスマホを見ている人とを比べていただきたいのですが、例外なく、目からの距離はスマホは文庫本の半分程度です。つまりこれが「近業」です。文字の大きさはさほど変わらないのに、不思議ですね。これがスマホの魔力なのです。

車内に限らず、家でも、時には仕事場でも、食事時でも、リビングでも、そしてベッドの上でも、常に「近業」。その結果引き起こされるのが、「近視の進行」です。

コロナ禍で人に会ったり外に遊びに行かなくなった分、特に子供たちはスマホ、タブレットを使う機会(時間)が格段に増えているのは想像に難くありません。ましてや国を挙げて、全国の生徒一人1台パソコンやタブレット端末が用意される時代。近視が進行すれば、普段の生活に支障をきたす、メガネやコンタクトが必要になる以外に、実は網膜剥離や緑内障、近視性黄斑症など、病気のリスクが高くなるのはまだあまり知られていません。そうなると、メガネやコンタクトを使っても、視力が出なくなってしまいます。

そんな子供たちの未来を憂慮して、当院ではこの4月から近視進行予防外来を立ち上げました。適切な度数のメガネやコンタクトを使用するという基本から、進行をさせない生活習慣指導、また目薬や視力矯正コンタクトなどを使用することにより進行を遅らせるなど、お子さんの状態に合わせて適切な治療を行います。また、私が校医を担当している小中学校の生徒さんたちにも広く知ってもらう取り組みもしています。詳細は当院ホームページ(→クリックでリンク)をご覧ください。

さて、私の新しいスマホですが、新品なのにワイヤレス充電ができずに困っています。これまで使えていた充電器に置くと、ランプが点滅して(充電できていません)と知らされます。主電源を落として再起動をかけてもダメ。何で?同時期にほぼ同じ機種を買った息子のスマホではできるのに…。〇ップルストアまで行くのは遠いし面倒、つなげば充電できるからいいか、とそのまま放置しています。回復の仕方、どなたかご存知でしたらぜひ教えてください。