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院長ブログ

同級生

先日、当院の外来にいらした中学生の女の子の診察に、隔離ブース(感染予防のために設けています)に伺うと、隣に座られていたお父さんらしき人に見覚えが…

「あれ?もしかしてC君?僕だよ、覚えてない?○○中学で同級だった、片桐だよ」

何とその方は、中学、高校と同級生だったC君でした。高校卒業以来ですので、39年ぶりの再会です。割と珍しい名前だったのと、その頃と変わらぬ童顔(?)だったので、私にはすぐにわかりました。向こうも言われて思い出してくれたようです。こんな偶然の再会の仕方もあるんだなぁと、嬉しくなりました。

一通り娘さんを診察したあと、簡単に近況報告をしたところ、もともと本人にも目の持病があり、東京の病院に通っていたそうですが、これから定期検査をしてもらう近隣のクリニックを探していたとのこと。今後は私が責任を持って診察していくことになりました。

思い出話として娘さんに「君のお父さんは昔、ルービック・キューブの名人でね、誰よりも早く全面揃えられたんだよ」と教えてあげたら、お父さんの意外な一面に笑っていました。

Cくんとは久しぶりの再会でしたが、中学、高校からずっと付き合いの続いている友人は私も含めた5人のグループ。高校1年の時に同じクラスになってからというもの、高2には理系と文系にバラバラのコースになっても、全員がバラバラの大学に入っても、まったく違う分野に就職してもずっと付き合いが続き、そしてお互い結婚しても年に1~2回は家族ぐるみでどこかの家に集まったり、BBQに出かけたりしていました。会うたびに当時の素の自分に戻ることができ、何かあってもいつもその仲間たちに勇気づけられていました。

そのうちの1人は残念ながら幼い子供3人を残して41歳の若さで亡くなってしまいました。葬儀の出棺のとき、自分の人生でこれ以上泣いたことがないくらい泣きながら見送りました。なので、自分にどんなに辛いことがあっても、彼の無念さを思うと、こんなことでへこたれてはいられないと、これまで歯を食いしばって頑張れました。

今は亡くなった彼の命日の頃に集まって墓前で乾杯した後、「こんなことがあってさぁ…」と本音で話せるのもこの仲間だけ。今の私にとっては本当に心の支えです。