電話をかける

045-392-5263

東戸塚 眼科 片桐眼科クリニック|東戸塚駅 西口より徒歩1分 モレラ東戸塚3階

TEL.045-392-5263

院長ブログ

触れて、時を知る

当院事務長(私の妻ですが)がこんな素敵なものをみつけました。

形はすぐに腕時計とわかりますね。文字盤がちょっと変わっています。

これは、「さわって時間がわかる腕時計」です。

文字盤の内側の溝と、文字盤の外周の溝にそれぞれ小さな球があり、それが動いていて、その位置を知る(見る、または触れる)ことで時間が分かります。一般の時計の文字盤の感覚でいうと内側が短針で時間、外側が分針で分を表しているように思いますがさにあらず、内側の球が「何分」を、外側の球が「何時」を表している、ということです。

ですのでこの写真ですと、文字盤の三角印が12時の位置に当たりますので、外側の球から「3時」、内側の球から「28分(くらい)」ということが分かります。

内側の球を「何分」にしたのは、人が時間を確認するとき「何時」よりも「何分」の方がより頻度が高いため、表面の触りやすい場所にしたのだそうです。

これはアメリカのEONEという時計ブランドの「Bradley」という腕時計。本体に磁石が内蔵されており、その磁力によって球が動いていきます。強く触ったり激しく動かしたりすると球は磁石から外れて溝をクルクルと回りますが、軽く振るとまたもとの位置に戻ります。

見ても美しいデザインで、誰かがしていたら「何それ?」って、興味を引きそうですよね。そして、目の不自由な方以外でも、暗い映画館や会議中に、触れることで静かに時間を告げてくれる、優れもののデザイン。まさに「ユニバーサルデザイン」です。そしてとても軽い!私がつけていても全然違和感もなく、水濡れも平気です。

開発のきっかけは、学生時代に視覚障害の友達が使っていた音声で時間を知らせてくれる腕時計だったそうです。静かな図書館や大学の講義の最中にはその時計が使えずに、その友達がしきりと時間を聞いてくることに疑問を持ち、そのようなシチュエーションでも時間が分かる腕時計ができないかと考えた末、「本当にいいデザインとは使う人を区別しない、誰でも楽しめるデザイン」ということに気づいた結果、このような腕時計になったとのこと。

他にも素敵な色やデザインがありますが、このオレンジのベルトの時計は特別に、アフリカの視覚障害児童に文字教育の支援をしている団体とのコラボモデルで、収益の一部が視覚障害児童の点字タイプライターの修理や点字用紙の寄付に充てられます。

気に入られた方や興味のある方は、下記のサイトをご覧ください。

MONOCO 「触る時計 EONE」(クリックでリンク)

追伸:現在は、このコラボモデルはsold outのようですね。再入荷をリクエストするか、他のデザインのモデルをご覧ください。